イラストレーターになったきっかけは、マラソンだった。

文武両道でふたつの道に秀でる人はいるけれど、ふたつの道をお仕事に結びつけるのは珍しいパターンかもしれない。そう感じたのは「走るイラストレーター」こと、伊藤あこたさんの歩みを知ったから。

旅をからめたマラソン大会のあれやこれやをつめこんで、彼女はこの次、どこに行くのでしょう。

「WORKERS'BOX」の使い方を見せていただきながら、そのユニークな半生をうかがいました。



伊藤あこたさんプロフィール
北海道札幌市生まれ。公務員、アートギャラリー勤務を経てフリーのイラストレーターに。ランニングマガジンcourir「acotaの走る道」連載を皮切りに、書籍や雑誌の挿絵、カレンダー制作など多方面で活躍。株式会社ウキマの完走メダルホルダー「ランレコード」企画にも携わる。別名「走るイラストレーター」。

マラソンは旅とセット



― あこたさんは普段、どんなお仕事をされてるんですか?


伊藤あこた 本や雑誌の挿絵を描いたり、グッズに載せるイラストを描いたりしてます。他にも文房具メーカーさんの販売イベントでイラスト講座を開いたり、商品企画や広報のお手伝いなんかもさせてもらっています。


もう節分は過ぎましたが(^^) ♯2月のカレンダー

伊藤あこたさん(@ito_acota)がシェアした投稿 -



― いろんなお仕事をされてますね。じゃあ、今日見せていただく「WORKERS’BOX」も、お仕事で使われているものを……


伊藤あこた いえ、もちろんお仕事の案件ごとにも使わせてもらってるのですが、今日は仕事とは別に、お気に入りの一冊を持参しました。







― これは……マラソンの資料ですか?


伊藤あこた はい。わたしはプライベートでマラソン大会によく参加するのですが、これは先日行われた「北九州マラソン」に参加したときの資料がぜんぶ詰まった一冊です。


― メダルや記録証が見えますが、これは完走した人がもらえるもの?


伊藤あこた そうなんです。マラソン大会では参加者全員にゼッケンやコースマップ、前回大会のデータや参加者リストが掲載されたパンフレットなどが大会ごとに渡されるのですが、完走するとメダルがもらえますし、タイムや順位が記載された記録証ももらえますね。


― 捨てがたいものがたくさんありますね。


伊藤あこた そうなんですよ。この手のものは今までクリアファイルに入れて保管していたんですけど、大きさや厚みが違うものがあるから、クリアファイルがパンパンにふくらんだり、中身がすべり落ちることがよくあって。


― クリアファイルあるあるですよね。


伊藤あこただから何でも放り込める「WORKERS’BOX」はほんとに助かってます。パンチで穴を開けたくないものもあるので、そのまま入れるだけで保管できるのはありがたいですね。


― よく見るとマラソンとは関係なさそうな地図や冊子もありますね。



▲中身をすべて見せてもらいました


▲福岡の人気スポット「糸島」「門司港」の文字も


伊藤あこた わたしのマラソンは「旅とセット」なんです。走りに行くのと同時に、できるだけ観光もしたいんですね。なので旅関係の資料もいっしょに入れてあります。現地の地図や記念スタンプを押したハガキ、飛行機の搭乗時間をプリントアウトした紙、泊まったホテルの領収書なんかをひとまとめにして。


― 走って、旅した記録がすべてここにつまってるんですね。一冊、一冊に思い出が閉じ込められているような。


伊藤あこた 旅の思い出にするのはもちろんですけど、わたしの場合は大会に参加する前から「WORKERS’BOX」を使い始めるんですね。


― 前から?


伊藤あこた まずは大会にエントリーして、無事に抽選に当たって、参加が決定したとしますよね。


― 最近はランナーが増えて、出走すること自体が難しいそうですね。


伊藤あこた で、参加が決まると、その大会が開かれる街のどこを巡ろうか、あれこれ情報を集め始めるんです。





― それはネットで?


伊藤あこた ネットも検索しますけど、ガイドブックや雑誌、旅行会社でもらえるパンフレットなんかを参考にします。その中から気に入ったものをハサミで切り抜いて、どんどん集めていくんです。一日では到底終わらないので、何日もかけて。


― その切り抜きをどう使われるんですか?


伊藤あこた わたし、旅をするときは自分のためのしおりを作るんですね。


― あ、これですね!





伊藤あこた旅先であれこれ調べるのは時間がもったいないので、行きたいお店の連絡先とか、時間があったら行きたいところのリストとか、それこそ何時何分に何番線の電車に乗るだとか、こうしてあらかじめ書いておくんです。切り抜きも貼ったりして。で、それを片手に現地を巡ります。


― なるほど、自分のためだけのガイドブックを作るんですね。


伊藤あこた 他にも持ち物チェックリストとか、現地で着る洋服リストとか。「あっちで何を着ようか」ってコーディネートを考えるのも楽しくて。



▲イラストや切り抜き、マステでデコレーション


▲現地で何を着るかを考える楽しさと、忘れ物をなくすメリットも


― いいなあ、楽しそう。


伊藤あこた わたしの旅は、行く前からもう始まってるんですよね。


― うんうん。


伊藤あこた で、家に帰ってきたら、しおりとは別にアルバム作りを始めます。


― えっ、アルバムまで!


伊藤あこたマラソン大会では新聞の号外が現地で配られることがあるのですが、そういう記念となるものをたくさん持ち帰って「WORKERS’BOX」に一旦保管します。そこからピックアップして、今度はアルバム作りが始まります。走ったときのシューズの写真やタイムなんかを貼りつけたりして。





― そういう資料をとりあえず入れておく箱としても機能してるんですね。




走るイラストレーターになったわけ



― 旅のしおりやアルバム作りは子供のころからされてたんですか?


伊藤あこた 社会人になってからですね。わたし、もともと役所に勤めていて、夕方5時15分に仕事が終わって、5時半にはもう家にいる生活だったんです。だから仕事が終わってから、結構ヒマで(笑)。


― はは、うらやましい。





伊藤あこた だから時間はたっぷりあって、旅行にいった記録を絵日記にしていたら、それを見た友達に「いいね」って言われるようになって。それで「イラストの仕事がしたいな」と思うようになったんです。


― あ、イラストレーターを目指されたきっかけがそんなところに。


伊藤あこた 25歳までには東京に行こうと決めて上京したんですけど、もちろん何のツテもないので仕事があるはずもなくて。とりあえずウェブデザインの学校に通ったりして、一年くらいはぷらぷらしてました。


― でも「行く」と決めて行動するのは大切ですよね。


伊藤あこた その後はアートギャラリーに勤めて、もちろん店頭にも立ちましたし、ウェブサイトの管理なんかもしていました。でもある日、思ったんです。「他人の絵をいくら売ってもイラストレーターにはなれないな」って。


― たしかに(笑)


伊藤あこた そんなとき、小出監督のもとで練習生として参加することになりまして。


― えっ、マラソンの高橋尚子さんを育てたあの小出監督ですか?


伊藤あこた はい。当時、選手ではない一般ランナーを小出監督が指導したらどれくらい成長するかというプログラムが始まって、応募した人の中から4人が選ばれたんですが、そのうちのひとりがわたしでした。



▲北九州マラソン2018に参加したときの写真


― もともとマラソンをやってたんですか?


伊藤あこた 学生時代は800mを走る陸上選手でしたが、マラソンは全然。上京してから公園を走るランニング・クラブに週に一度参加していましたが、はじめは公園を2周するのがやっとでした。でも人生に一度くらいはフルマラソンを走ってみたいと練習を重ねて、ホノルルで初マラソンを走破しました。


― すごい、公園2周から42.195km走れるランナーに。


伊藤あこた それで、小出監督のプログラムにエントリーするにあたって「それまでどんな練習してきたか」を資料にして提出する課題があったんですね。そこで私は絵日記を描いたんです。どうもそれが目に留まったみたいで。


― わ、そこでイラストとマラソンがつながるんですね。


伊藤あこた 練習生になってからは「毎日ブログをアップすること」が日課で、わたし以外の3人は自分の走ったペースやタイムなんかをデータとして分析するのが得意な人たちだったんですが、わたしはそういうのが全然ダメで(笑)


― ちょっと分かる気がします(笑)


伊藤あこた なので、またもや絵日記作戦に出ました。上半分にイラストを描いて下半分に文章を書く小学生の絵日記スタイルで、画像にしてブログに貼りつけてました。そうしたら、それを見たランニング雑誌の編集長が「面白いね」って言ってくれて。


― わあ、夢のある話!


伊藤あこた その雑誌で2ページの連載をカラーで持たせてもらって。それがイラストレーターとして初めての仕事になりました。


― 友達の「いいね」や、編集長の「面白いね」がきっかけで。あこたさんのイラストレーター人生はそんな風に始まったんですね。





伊藤あこた だから今でも、いただくお仕事はマラソン関係が少なくないんです。イラストの仕事はもちろん、能登半島すずウルトラマラソンの記念品をデザインさせてもらったり、完走メダルを保管できる「ランレコード」という商品の企画や広報に携わらせてもらったり。


▲キズやホコリから守るホルダーのほか、豪華バインダーも


伊藤あこたマラソン以外にトレイルラン(山岳レース)もやっているんですが、そのアシスタントコーチをやってたりもします。最後はイラストとは無関係ですが(笑)。


― 言わば「走るイラストレーター」ですね。


伊藤あこた だから、いつかマラソンの中上級者向けの本を出したいです。トレーニング関係の本はよく見かけるのですが、中上級者が参加する大会のレポートと旅の絵日記を組み合わせたような。いや、走っていない人でも旅の本として楽しんでもらえるものがいいな。


― これまで自分用に作られてきたしおりやアルバムがパワーアップしたような。


伊藤あこた そのためにもワールドマラソンメジャーズ(WMM)には参加したいです。ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークに東京を加えた6つの大会を完走すると「Six Star Finisherメダル」というのがもらえるんですよね。


― そんなメダルが!


伊藤あこた この6大会に限らず、世界にはさまざまなマラソンがあるので、みんながあまり走っていないものにも参加して「旅ラン」としてレポートできたらいいなあと思ってます。


― その体験もぜひ絵日記で読みたいです。


伊藤あこた いっぱい練習して、いっぱい準備しなきゃ。


― そのときも観光とセットで行かれるでしょうから、資料集めも頑張ってくださいね。きっと「WORKERS’BOX」が役に立つと思いますので(笑)


伊藤あこたはい、これからもお世話になります(笑)





▲表紙にはサクラクレパスの「ペンタッチ細字エコフィール」や、ぺんてるの「サインペン」を愛用


▲インデックスには3Mの「カバーアップテープ」で仮貼り。インデックスの幅より太いので、サイズに合わせてカットしているそう。


あこたマラソン編【1】
▲伊藤あこたさんのLINEスタンプもあります


「WOREKRS’BOX」を実際にお使いいただいているイラストレーター伊藤あこたさんの使用例、参考になりましたでしょうか。

「わたしもこんな風に使ってます!」という方がいらっしゃいましたら取材をさせていただきますので、ぜひお声がけくださいませ。



2018.3.29 by Atsushi Matsuoka



WORKERS' BOX

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WORKER'S FILE

「WORKERS'BOX」を活用されている方へのインタビュー集です。普段どんなお仕事をしている方が、なぜその仕事を始め、現在どのように「WORKERS'BOX」を活かしているか、じっくりお話をうかがいました。



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