ハイモジモジ松岡

こんにちは、ハイモジモジの松岡です。今回は少し風変わりな「出会い」の話をさせてください。

あれはまだ寒さのきびしい2月の半ば。突然の訪問から始まりました。

「ピンポーン」

事務所のインターホンが鳴り、ドアモニターをのぞいてみると、何やらスマホの画面を見つめている男性の姿がありました。ガチャ、とドアを開けると、立っていたのはニット帽をかぶった若い男性。なにやら戸惑っている様子。

"Oh,are you HI MOJIMOJI ?"

英語でした。ピンときた僕は、こう答えました。

"Yes,we are HI MOJIMOJI.But this is not store.This is our office."

事務所をお店と勘違いして訪問してきた方でした。戸惑っていたわけは、スマホで調べた住所は合っているのに、外観がお店風じゃなかったから。

事務所のドア

この手の勘違いはたまにあるんです。「お店は何時から開いてますか?」「そちらに商品は置いてますか?」と、問い合わせの電話が鳴ることも年に何度かあります。繰り返しますが、ハイモジモジの直営店舗はないのです。あるのはひっそりとした事務所だけ。

ただ、こうしてアポなしで直接来られた方は初めてですし、しかも言葉からして外国人。このまま追い返すのも気が引けましたので、僕は手招きをして、こう言いました。

"Welcome! Come in."

ここは日本人のホスピタリティーでもって歓迎するべきだと感じたんですね。男性は戸惑いながらもはにかんで、少し遠慮がちにドアの内側に入ってきました。

お互いカタコトの英語でお話してみてわかったのですが、男性は台湾から来られたようでした。ふだんは台北でカフェを運営されており、カフェ営業のほかに店内で文房具の販売を行っているとのことで、今回は調査を兼ねて日本の文具店めぐりに来られたそう。ネットの情報をたよりにハイモジモジの事務所がある吉祥寺界隈のお店をめぐっていたらしく、最後の目的地が「ハイモジモジのお店」とのことでした。

お店ではないけれど、事務所ですから商品はあります。よければ商品をご覧になりませんかと提案すると、彼の表情がほころんだのが見えました。実際に商品を手に取って、興味津々に角度を変えてご覧になっていました。

事務所の入口

しばらくしたのち、彼はスマホを操作して、Facetime(テレビ電話)を始めました。画面に映っていたのは、カフェを共同で運営されている彼の奥さん。商品を買いつけるかどうかの相談をその場で始めたのです。

ネットがなければ彼はここに来ていないはずですし、スマホがなければ台北にいる奥さんともリアルタイムで「対面」できなかったはず。テクノロジーの進化は着実に国境をなくしているなあと、思わず胸が熱くなりました。

奥さんを交えた三者による商談が進むなか、僕は商品サンプルを自国に持ちかえって検討してもらっていいと彼に提案しました。お互いすっかり意気投合し、僕の目の前でしげしげと商品を眺める彼は「信頼に値する人」だと感じたんですね。




そうして条件面のすり合せをしたのち、後日、彼から正式に「発注メール」が届きました。実際に商品を仕入れて、台北のカフェで販売をしたい、と。

メーカーの海外進出にもいろんなパターンがありますが、今回は小売をされている方が外国から(お店と勘違いしたとはいえ)直接日本に来られて、商談がまとまった珍しいケース。気軽な「Welcome」が、まさかの展開になりました。

その後、台北のカフェではすでに販売が始まっています。店名は「FT cafe x shop」。留学生が多数集まっているエリアに位置するようで、その内装は「まるで東京にあるお店のようだ」と、大変好評なのだそうです。


店頭では水濡れにつよい耐洗紙のメモ「TAGGED MEMO PAD」をコップの水に浸して耐水実験をされるなど、展示もユニーク。そのつよい耐水性に、お店を訪れたお客さんはみな驚かれるそうです。

台北に旅行に行かれた際は、ぜひ足を運んでみてくださいね。


店名 FT cafe x shop
- 閉店しました -
時間 火-金: 13:00~23:00
土-日: 12:00~23:00
住所 106 台北市台北市
麗水街28-1號1樓
電話 +886 2 2397 9919
URL FT cafe x shop



2016.7.9 by Atsushi Matsuoka


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