私たちはなぜ「HAT APARTMENT」をつくったか

ハイモジモジの松岡と松田が初めて語る、帽子収納ボックスの誕生秘話です。

第1回 「岡持ち」から生まれた!?
第2回 アパートはストリートになるはずだった!?
第3回 設計士さんの存在が欠かせなかった

第1回 「岡持ち」から生まれた?



ハイモジモジ松岡こんにちは、ハイモジモジの松岡です。今回は弊社デザイナーであり、私生活では妻でもある松田を招きまして、帽子収納ボックス「HAT APARTMENT(ハットアパートメント)」の開発秘話をお話したいと思います。


ハイモジモジ松田松田です。みなさん、よろしくお願いします。



開発をはじめたきっかけ



ハイモジモジ松岡そもそものきっかけは何だったっけ。企画がスタートしたのは2013年の秋頃だったと記憶してるけど、なんでこの商品をつくることになったのかな。


ハイモジモジ松田これですよ、これ。




ハイモジモジ松岡わちゃー。




ハイモジモジ松田私たち、普段からよく帽子をかぶるでしょ。家にもたくさんあって、たぶん合計で50個近くあると思う。ハットやキャップ、ニットに麦わら帽子。


ハイモジモジ松岡帽子って便利だからね。髪型を整えなくても、たとえ寝ぐせがついてても、帽子をかぶれば格好つくし。


ハイモジモジ松田あと、帽子ってそんなに高い買い物じゃないから、ふらっと街中に出かけて「帽子のひとつくらい買って帰ろっか」ってなるしね。せっかく外に出たのに買うものがなくて、手ぶらで帰ってくるってのも寂しいし。


ハイモジモジ松岡で、家に山積みになると。



ハイモジモジ松田そう。家が広くないから引っ越しのときに使った段ボール箱に「どさーっ」と入れちゃって、どんどん積み重なってっちゃう。


ハイモジモジ松岡下の方に埋もれてると、あとになって「こんな帽子持ってたっけ?」ってなるもんね。掘り起こすのが大変。


ハイモジモジ松田それに帽子同士を重ねると、型崩れしちゃうからね。ほんとは良くないと思いつつ、ついつい積み重ねちゃう。だから帽子をちゃんと収納したいなって、ずっと、ずーっと思ってた。


ハイモジモジ松岡そうか、それで開発が始まったのか。


ハイモジモジ松田いや、最初はネットで検索したんだよ。「帽子 収納」とかキーワード入れて、何かいいの売ってないかなと思って。でも壁にフック掛けしたりとか、「見せる収納」をしているのはよく見かけたけど、うちみたいに帽子の数自体が多いと「見せる」前に「しまう」方が大事かなって。


ハイモジモジ松岡たしかに。


ハイモジモジ松田あと、帽子を買ったときにもらえたりする丸箱があるでしょ。


ハイモジモジ松岡こういうやつね。




ハイモジモジ松田これは大切な帽子をしまう分には効果的だけど、帽子がたくさんあるのに箱も増えたら、どんどん部屋を圧迫するなあって。もちろんニットなんかは型崩れを気にしなくていいけど、ツバのあるハットは特にね。


ハイモジモジ松岡うん、帽子を埃や型崩れから守るという意味ではいいけど、ただでさえかさばる帽子を入れる箱がかさばったら困るもんね。



ハイモジモジ松田だから複数の帽子を重ねるようにコンパクトにしまいつつも、型崩れしない方法があったらいいなあって考えてたのが開発のきっかけ。検索したけど世の中に無かったから、だったら自分たちでつくっちゃえって。


ハイモジモジ松岡そうだった、そうだった。


ハイモジモジ松田でも最初は抵抗があったのね。それまでハイモジモジは文房具しか作ってなかったのに、急に収納グッズをつくったら、会社としてブレないかなあって。文房店さん以外の販路もないし、つくっても売り先がなくて苦労するんじゃないかなって。



ハイモジモジ松岡でもそこで、自分たちを見つめ直して再定義したよね。ハイモジモジは文房具をつくる会社じゃなくて、文房具というのはあくまで一例で、ジャンルを問わず「自分たちが欲しいもの」をつくる会社なんだって。


ハイモジモジ松田うん。ニッチな商品かもしれないけど、自分たちが本当に欲しいと思うものなら、ぜったい他にも欲しいと思う人はいるはずだって。むしろニッチな方がいいんだって、自分たちに言い聞かせるように連呼してた気がする(笑)。


ハイモジモジ松岡今でも文房具のデザインは手がけてるし、今後も継続していくけれど、最近はテキスタイルやTシャツなんかもデザインして、この「HAT APARTMENT」をきっかけに仕事の幅が広がった感じはあるね。




なぜこの構造を思いついたか



ハイモジモジ松岡前に『のだめカンタービレ』を読んでたら、バイオリンという楽器は誕生した時点ですでにその形をしていた、ってエピソードがあって。徐々に形を変えて進化したんじゃなくて、いきなり完成形で世の中に現れた奇跡の楽器だっていう。


ハイモジモジ松田宇宙からの贈り物みたいな。


ハイモジモジ松岡この「HAT APARTMENT」も、あれこれ試行錯誤してつくったというよりは、構造自体はいきなり思いついてたよね。

ハイモジモジ松田うん。



ハイモジモジ松岡なんでこういう形にしようと思ったの?


ハイモジモジ松田なんでだったかなあ。わたしが天才だからじゃないかな(笑)。


ハイモジモジ松岡天才というか、天然というか。


ハイモジモジ松田そうそう、ちょうどその頃、「岡持ち」って面白い形だなあって思ってて。


ハイモジモジ松岡オカモチ? あの、ラーメンとかお蕎麦を出前するときに運ぶ箱のこと?



ハイモジモジ松田うん。あれって中が3段とかに区切られてて、ひとつの棚にラーメン鉢をひとつ入れるでしょ。だから上の段に入れたラーメン鉢からもしもスープがこぼれちゃったとしても、たぶん下の段に影響しないのかなって。良くできてるなあ、面白いなと思ってた。


ハイモジモジ松岡たしかに言われてみれば。


ハイモジモジ松田でもね、中は3段しかないから、仮にラーメンの注文が4つあったら、あのサイズに収まらないなあとも思ってた。


ハイモジモジ松岡一旦お店に帰って、出直せばいいんじゃない?


ハイモジモジ松田ま、そうなんだけどね。でもあのサイズで3つ以上収納できる方法ないかなあって、ぼんやり考えてたの。たとえばこういう風に、仕切りの棚に穴が空いていて、ラーメン鉢の底がスポッと穴にはまったらいいのかなって。



ハイモジモジ松岡なるほど(笑)。



ハイモジモジ松田要はスープが他の鉢にかからないようにすればいいわけだから。



ハイモジモジ松岡たしかにこの構造だと、段の高さを抑えられるかもね。岡持ちの高さ自体は変えずに、中がぎゅっとコンパクトになって、頑張ればもう一段増やせるかも。



ハイモジモジ松田で、そんなことを考えているうちに、「この方法なら帽子もコンパクトに収納できるんじゃないか」ってひらめいたのね。



ハイモジモジ松岡岡持ちから帽子収納をひらめいたのか(笑)。



ハイモジモジ松田そうそう。だからラーメン鉢みたいに帽子もひっくり返したら収納できるかなあと思って。こんな感じで。




ハイモジモジ松岡ふーむ。



ハイモジモジ松田これはこれでコンパクトに収納できるんだけど、ちょっと不格好というか。

ハイモジモジ松岡まあね。



ハイモジモジ松田やっぱり帽子はオシャレで買ってるものだから、しまうときもオシャレにしたいと思って、ひっくり返したくなかったの。その代わり、棚にあけた穴に帽子のトップを上からすぽっと収めるようにしたら、帽子同士は重なり合わないけど、高さを抑えて収納できるかなって。



ハイモジモジ松岡なるほど、そういう思考のプロセスがあったのか。



ハイモジモジ松田あとは岡持ちみたいに棚を手前に引くんじゃなくて、上に持ち上げられたら、取り出しやすさも解決できる。そこまで考えてから、厚紙をハサミで切って手のひらサイズで一度試作してみたら、「いけるかも」って思った。





ハイモジモジ松岡もしかしたらバイオリンをつくった人も、頭のなかでは考えに考えてからアウトプットしたのかもしれないね。他人から見たら「いきなりその形で登場した」と思われがちだけど、本人の頭のなかで散々、試行錯誤していたのかも。



ハイモジモジ松田かもね。でもバイオリンって誰がつくったんだろうね。なんか有名な人いたよね、ステラおばさんみたいな名前の。



ハイモジモジ松岡ストラディバリのこと言ってる?



次回「アパートはストリートになるはずだった?」につづく



HAT APARTMENT

HAT APARTMENTの詳細はこちら

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